糖尿病を自力で改善したいあなたのための完全マニュアル

「足」に気をつけましょう

糖尿病と足には非常に強いかかわりがあります。

 

普段、足について、あまり目が行き届かないところですので、特に気にすることはないと思いますが、糖尿病の患者は足についていつも注意し、足の手入れを十分に行う必要があります。

 

なぜでしょうか?

 

それは糖尿病から引き起こされる合併症と関連があります。

 

神経に影響を及ぼす

 

足に影響を及ぼす糖尿病の合併症は「糖尿病の合併症(1)」にて説明しました、「糖尿病神経障害」です。

 

この合併症は糖尿病の合併症「しめじ」の中でも比較的早期に発生(糖尿病5〜6年)します。

 

このページでは特に「足」に気を付けましょう、ということで糖尿病の合併症から足をどのように守ることができるか具体的に説明します。

 

足の感覚が鈍くなる

 

「糖尿病神経障害」は高血糖の血液が足の抹消にある血管や神経に悪影響を及ぼします。

 

神経障害により足の感覚が鈍くなります。血流障害により傷が治りにくくなります。そして感染に対する抵抗力が低下します。

 

その結果、足の靴ずれ、タコ、怪我、やけどなどが気づかないまま放置され、化膿し、潰瘍になり、潰瘍は壊疽を招きます。

 

足が壊疽してしまうと、その部分を切断しなければならなくなります。そうなってしまうと生活の質に大きな悪影響を与えます。

 

毎年3000人以上が糖尿病による足病変のために足の切断を余儀なくされています。これは糖尿病ではない人の15倍〜40倍の確率です。

 

合併症を予防するために

 

では、糖尿病の合併症から足を守るにはどうすればよいでしょうか?

 

足は普段靴下を履いているため、不潔になりがちです。

 

まず毎日足をこまめにチェックしましょう。

 

よる寝る前などに明るいところで足の表裏をよく観察します。足の裏は鏡を使って観察しましょう。よく見えないという人は家族や周りの人に見てもらうようにしましょう。足の靴ずれ、タコ、怪我、やけど、水虫がないか確認しましょう。

 

お風呂に入る時は、足から入ると熱さに鈍くなってしまっていることがあるので、手で湯加減を確かめましょう。あまり長風呂をして足がふやけてしまうと傷つきやすいので程々にしましょう。足の指の間も丁寧に洗うようにしましょう。

 

足の爪は深爪や傷を防ぐために、爪切りではなくてヤスリで削るようにしましょう。

 

履く靴の選び方も大切です。足の傷は靴擦れから起こるケースが多いので足に優しいウォーキングタイプのものを選ぶようにしましょう。怪我の防止のためにいつも靴下を履きましょう。白い靴下のほうが出血に気づきやすいためお勧めです。

 

油断せず足に注意しよう

 

日本人は欧米人に比べて糖尿病による足の壊疽が少ないと言われてきました。日本人は動脈硬化が比較的少なく、家の中では靴を脱ぐ生活で入浴をよくする国民性のためです。

 

しかし、だからといって油断は大敵です。毎年3000人以上の人が、糖尿病が原因で足を失っているのです。

 

ですから糖尿病になってしまったら「足」には十分注意するようにしましょう。

 

次はこちら
糖尿病と自動車の運転