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糖尿病の合併症(3)腎臓への影響

糖尿病の合併症「しめじ」と覚えることができますが、このページでは「じ」の部分、糖尿病性腎症について取り上げます。

 

腎臓の毛細血管を破壊

 

腎臓は血液中の老廃物を濾過し、きれいな血液を血管に戻すという大切な役割を果たしています。

 

血液を濾過しているのが、腎臓の中にある「糸球体」という部分です。腎臓はご存知のように2つありますが、その1つにおいても100万個の糸球体があります。

 

糸球体は、非常に細かい毛細血管で出来ており、ここまで来ると糖尿病はこの糸球体にどんな影響を及ぼすか、分かるのではないでしょうか。

 

そうです、目の網膜と同じく、高血糖の血液が糸球体に悪影響を与え、血液の濾過機能が働かなくなります。この症状を「糖尿病性腎症」といいます。

 

タンパク質が漏れ出すようになる

 

糖尿病性腎症は糖尿病で血糖値が高い状態が10年〜15年続くと発症します。

 

糖尿病発症後初期には、ごく微量のタンパク質(尿中微量アルブミン)が出るようになります。

 

この段階で適切な治療をすれば正常な状態に戻すことができます。

 

糖尿病性腎症は尿蛋白が陽性になることで判明します。

 

通常腎臓は、身体にとって必要なタンパク質が漏れることがないように調節されていますが、糖尿病性腎症になるとこの調整機能が壊れてしまい、タンパク質が尿として出るようになります。

 

そうすると逆に血液中のタンパク質が減少してしまいます。その結果むくみや血圧上昇を招きます。腎臓の機能がますます低下し腎症から腎不全になります。

 

透析か腎臓移植が必要な重症

 

この段階では人工透析をするほかありません。また腎臓移植が必要になる場合もあります。

 

透析を行っている患者で糖尿病性腎症に起因する人は全体の44%とのことで、最も高い割合を示しています。

 

このような状態にならないためにも尿中微量アルブミンが出た段階で、正しい血糖値コントロールが大切です。

 

腎臓を健康に保つにはもうひとつ、血圧のコントロールが大切です。腎臓の機能が弱ると血圧が上がりますし、高血圧は腎臓の機能を弱めます。

 

ですから、血糖値のコントロールとともに、血圧のコントロールも十分に行うようにしましょう。

 

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