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糖尿病の薬について-合併症のための薬

これまでご紹介した経口血糖値降下薬は7種類あり、どのように働くかについてご紹介いたしました。

 

糖尿病は、一にも二にも血糖値を適切な値に収まるようにコントロールすることが大切であり、経口血糖値降下薬も血糖値の降下をもたらす薬です。

 

一方糖尿病は合併症が怖い病気であり、もし合併症にかかってしまったときにその進行を阻止したり症状を和らげたりする、糖尿病の合併症をターゲットにした薬があります。

 

このページでは、糖尿病の合併症として糖尿病性腎症糖尿病性神経障害のための薬をご紹介します。

 

腎臓の働きを低下させる糖尿病性腎症

 

糖尿病性腎症は高血糖状態によって腎臓の糸球体の血管が壊れ、血液中の老廃物をろ過できなくなる状態で、症状が進むと人工透析をしなければならなくなります。

 

糖尿病性腎症の治療には、血糖値を下げる薬に加えて高血圧の薬が使われます。

 

血圧が高いと腎臓の毛細血管に悪影響を与えるためです。

 

現在では降圧剤である、アンジオテンシン変換酵素阻害薬またはアンジオテンシン受容体拮抗薬を使用します。

 

これらの薬は血圧を下げるだけではなく、糖尿病性腎症の進行を阻止する効果もあり、血圧の高くない糖尿病性腎症患者にも使用されます。

 

もしアンジオテンシン変換酵素阻害薬またはアンジオテンシン受容体拮抗薬で血圧が十分に下がらない場合は、カルシウム拮抗薬という別の降圧剤を用いることもあります。

 

さらに、糖尿病性腎症が進行して慢性腎不全になると、体液が上手く体外へ出ていかないためむくみが生じます。

 

このむくみは心臓網膜に悪影響を及ぼしますので利尿剤を使用してむくみを管理する必要があります。

 

糖尿病性神経障害

 

糖尿病性神経障害は手や足の末端部分にしびれを感じ、末梢神経の障害が起きて、神経の感覚が鈍り症状が進行すると組織が壊疽してしまう合併症です。

 

糖尿病性神経障害についても糖尿病そのものの治療、つまり血糖値を下げる薬を使用することに加えて、糖尿病性神経障害に効果がある薬が使われます。

 

糖尿病性神経障害は、高血糖によって「ソルビトール」という物質が神経細胞に蓄積される結果起こるという一説があります。

 

このため「ソルビトール」を作り出しているアルドース還元酵素を阻害すれば、神経障害を抑えられます。

 

そのために開発されたのが「アルドース還元酵素阻害薬」になります。

 

これは神経障害の原因を取り除く薬となります。

 

ほかにも対症療法として、神経障害からくる痛み、しびれを取り除くために抗うつ薬、抗てんかん薬、ビタミン剤、不整脈のための薬剤などが使用されることもあります。

 

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