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2型に効果あるとされるGLP-1とは?

GLP-1という名前を聞かれたことがあるでしょうか。

 

GLP-1は正式名称「グルカゴン様ペプチド-1」といい、最近注目されている消化管ホルモンで、食事をすると小腸から分泌され、インスリンの分泌を促す働きをします。

 

どのように働くのか

 

インスリンの分泌を促す仕組みは、小腸のL細胞から分泌されたGLP-1はすい臓のβ細胞の表面にある鍵穴(受容体)にくっついて、β細胞からインスリン分泌を促します。

 

ほかにも小腸から分泌され、インスリンの分泌を促すホルモンとして、「GIP」があります。

 

GIPは「グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド」といい、これら2つのホルモンのことを「インクレチン」と呼びます。

 

2型糖尿病に効果あり

 

GLP-1のほうが注目されているのはなぜでしょうか。

 

それは、GLP-1のほうが2型糖尿病に効果があると言われているからです。

 

GLP-1は1983年に発見されたホルモンで、比較的新しいのですが、血糖値を抑える優れた働きをすることが発見されてから、GLP-1の働きを活用した糖尿病薬が作られています。

 

GLP-1の優れた働きは、血糖値が80mg/dL以下では作用しません

 

つまり血糖値が高くない時は作用しないので、インスリンも出ません。

 

血糖値が間違って低くなりすぎる恐れがないわけです。

 

またGLP-1は、血糖値を上げる働きをするグルカゴンというホルモンの働きを抑え、胃酸を抑え、食欲も抑制します。

 

GLP-1を使った薬は2種類

 

GLP-1の働きを活用した糖尿病薬は2種類あります。

 

ひとつはDPP-4阻害薬といい、経口薬です。

 

DPP-4というのはGLP-1を分解する酵素になります。

 

通常GLP-1はこの酵素により速やかに分解、不活性化されますが、DPP-4の働きを阻害することでGLP-1の血中濃度が高まります。

 

その結果インスリン分泌が促進されることになります。

 

1日1-2回の服用で、食事の影響がないため食前、食後のどちらでも服用できます。

 

もうひとつは、GLP-1受容体作動薬というもので、注射薬になります。

 

これはGLP-1そのものと同じアミノ酸で出来ており、しかもDPP-4を阻害するように作られているので、DPP-4阻害薬よりも効果が高いと言われています。

 

GLP-1を利用した糖尿病薬は、これまでの糖尿病薬の欠点であった低血糖症状を招く恐れがなく、しかも体重が増加しないという点で画期的な薬です。

 

しかし、従来の糖尿病薬を併用すると低血糖症状を招く恐れがありますし、1型糖尿病には使用することができませんので注意が必要です。

 

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