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糖尿病の薬について(4) αグルコシダーゼ阻害薬など

3. αGI:αグルコシダーゼ阻害薬

 

αグルコシダーゼ阻害薬は小腸に作用する薬です。

 

αグルコシダーゼという糖の消化、吸収を助ける酵素を阻害することによって腸からの糖の吸収を穏やかにし食後の血糖値の急激な上昇を防ぎます。

 

●製品名:アカルボース(グルコバイ)、ボグリボース(ベイスン)ミグリトール(セイブル)

 

●薬の効果や特徴
糖類と薬が小腸で一緒に存在する必要があるため、この薬は食事の直前に飲む必要があります。

 

飲み忘れた場合は食事中でも飲むことができますが、食後に飲んでも効果がありません。

 

αグルコシダーゼ阻害薬は単独使用では効果が弱いため他の経口血糖降下薬と併用してよく使われます。

 

1型糖尿病患者でも食後高血糖を改善するために使用されます。

 

インスリンの分泌量を増やす働きはありませんので低血糖の心配は殆どありませんが、SU薬と併用する場合には注意が必要です。

 

●副作用
腹部膨満感、放屁の増加、下痢など

 

もし、SU薬の併用などで低血糖が起こった場合は、普通の砂糖ではαグルコシダーゼ阻害薬がブドウ糖への分解を抑制してしまうため、必ずブドウ糖を摂るようにします。

 

4. チアゾリジン薬

 

チアゾリジン薬は、インスリン抵抗性改善薬と呼ばれ、主に筋肉、脂肪組織に働き、脂肪組織から分泌されるインスリン抵抗性物質を減少させてインスリンの働きをよくさせます。

 

●製品名:ピオグリタゾン(アクトス)

 

●薬の効果や特徴
ビグアナイド薬が肝臓に働くのに対し、チアゾリジン薬は筋肉、脂肪に働き、血糖値を下げる働きをします。

 

脂肪細胞にあるアディポサイトカインという悪玉ホルモンはインスリンを弱める働きがあります。

 

チアゾリジン薬はこのアディポサイトカインを抑制します。また、脂肪細胞を小さくしインスリン感受性を高めます。

 

●副作用
肥満(体重増加)、浮腫(むくみ)、心不全、骨粗しょう症、肝機能障害、黄疸、胃潰瘍、膀胱がんなど

 

比較的副作用が多いので注意が必要です。

 

とくにむくみが生じる場合があり(女性は男性の3倍の確率)、心臓の弱い人にはお勧めできません。

 

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