糖尿病を自力で改善したいあなたのための完全マニュアル

糖尿病の薬について(6) SGLT2阻害薬など

7. 速効型インスリン分泌促進薬(グリニド剤)

 

速効型インスリン分泌促進薬(グリニド剤)はその働き方がSU薬と似ていますが、より即効で短期の効き目が特徴です。

 

●代表的な製品名:ナテグリニド(スターシス、ファスティック)、ミチグリニド(グルファスト)、レパグリニド(シュアポスト)

 

●薬の効果や特徴
グリニド剤はその即効性、短期性が特徴です。特に食後の血糖値の上昇を抑えるための薬です。毎食前10分以内に飲む必要があります。

 

運動療法、食事療法を行っている2型糖尿病患者で、食後の血糖値が特に高い人に使用されます。SU薬の前に使用する薬として位置づけられています。

 

●副作用
SU薬と同様、低血糖のリスクをしっかり考慮しなければなりません。SU薬とは併用できません。

 

食前30分前の服用でも即効で効きますので食事を摂る前に低血糖のリスクが有ります。服薬時間を守る必要があります。

 

8. SGLT2阻害薬

 

日本では2013年から発売されるようになった新しい糖尿病薬です。

 

SGLT2阻害薬は正式にはナトリウム/グルコース共輸送体(SGLT2)阻害薬といい、最も新しい種類の糖尿病薬です。

 

簡単に言うと糖を尿と一緒に体外に排出させることによって血糖値を下げる種類の薬です。

 

●代表的な製品名:イプラグリフロジン(スーグラ)、ダパグリフロジン(フォシーガ)、ルセオグリフロジン(ルセフィ)、トホグリフロジン(デベルザ、アプルウェイ)、カナグリフロジン(カナグル)、エンパグリフロジン(ジャディアンス)

 

●薬の効果や特徴
まず腎臓の糸球体でろ過された尿は「現尿」と呼ばれ、成分はほぼ血漿と同じで、ブドウ糖の濃度もほぼ同じです。

 

SGLT2(ナトリウム/グルコース共輸送体)は腎臓の近位尿細管近くに位置しており、ブドウ糖とナトリウムを尿細管細胞に再吸収させる働きをするタンパク質です。この働きで「糖尿病」の名前の由来である尿糖が体外に排出されるのを防ぎます。

 

通常尿糖は血糖値が170〜180mg/dLを超えなければ出ません。

 

SGLT2阻害薬はこのSGLT2の働きを抑えて、尿糖を逆に体外に排出させることにより血糖値を下げようとする画期的なコンセプトのもと開発されました。

 

●副作用
まず、腎臓に働く薬ですので、腎障害のある人は使用できません。

 

副作用で一般的なのは尿糖が発生するため尿路感染症になりやすくなります。

 

また多尿による脱水症状、心不全、脳梗塞なども報告されています。

 

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糖尿病の薬について(7) インクレチン関連薬など