糖尿病を自力で改善したいあなたのための完全マニュアル

糖尿病の薬について(7) インクレチン関連薬など

9. 糖尿病治療薬配合剤

 

薬理効果の異なる複数の経口血糖値降下薬を組み合わせた薬です。

 

第一選択薬の効果が十分ではない場合、異なり薬理効果を持つ薬を合わせて服用することにより血糖値降下を図るのが目的です。

 

●代表的な製品名:
メタクト配合錠「チアゾリジン誘導体+ビグアナイド薬
ソニアス配合錠「チアゾリジン誘導体+SU薬
リオベル配合錠「チアゾリジン誘導体+DPP4阻害薬
グルベス配合錠「速効性インスリン分泌促進薬+αグルコシダーゼ阻害薬
エクメット配合錠「DPP4阻害薬+ビグアナイド薬」

 

●薬の効果や特徴
それぞれの血糖値降下薬の特徴が組み合わされています。

 

現在では以下の組み合わせがあります。

 

「チアゾリジン誘導体+ビグアナイド薬」
「チアゾリジン誘導体+SU薬」
「チアゾリジン誘導体+DPP4阻害薬」
「速効性インスリン分泌促進薬+αグルコシダーゼ阻害薬」
「DPP4阻害薬+ビグアナイド薬」

 

2種類の薬を別々に飲むよりも薬の数を減らすことができ、薬の管理が楽になります。

 

薬価も別々に飲むよりも安くなる場合が多いです。

 

薬理効果が同様のSU薬と速効性インスリン分泌促進薬の組み合わせはありません。

 

●副作用
副作用はそれぞれの経口血糖降下薬に準拠します。

 

SU薬、速効性インスリン分泌促進薬の配合剤に関しては低血糖のリスクに警戒しましょう。

 

10. インクレチン関連薬(GLP-1受容体作動薬)

 

インクレチンは小腸上部から分泌されるGIPと小腸下部から分泌されるGLP-1があります。

 

DPP-4はどちらも分解する酵素ですが、GLP-1受容体作動薬はDPP-4を阻害するのではなく、DPP-4の分解作用を受けにくくしたGLP-1アナログ剤となります。

 

GLP-1受容体作動薬は経口薬ではなく注射薬になります。

 

●製品名:リラグルチド(ビクトーザ)、エキセナチド(ビデュリオン、バイエッタ)、リキシセナチド(リキスミア)、デュラグルチド(トルリシティ)

 

●薬の効果や特徴
DPP-4阻害薬と同じ、インクレチンの働きを利用した薬です。

 

DPP-4阻害薬よりも効果が強く、インスリンの効果にも劣らないと言われています。

 

注射は1日2回から週1回程度のものまで数種類あります。

 

●副作用
使い始めに下痢、嘔吐、便秘、吐き気の症状が起こることがあります。

 

低血糖、腎不全、急性膵炎も報告されています。

 

DPP-4阻害薬と同じく新しい薬のため、長期投与によって副作用が起こる可能性もあります。

 

またSU薬との併用は低血糖のリスクに注意する必要があります。

 

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