糖尿病を自力で改善したいあなたのための完全マニュアル

針を使わない検査も間近?(2) 常時測定や自動注入も

インスリンポンプは現在のところ、注入を手動でコントロールするのが主流です。

 

インスリンの注入を自動でコントロールできるようになれば、血糖値の増減に応じてインスリンを注入でき、いわば「すい臓の代わり」となるので画期的です。

 

そのためには、血糖値の方も常時測定されている必要があります。

 

リアルタイムに測定

 

血糖値をリアルタイムに知ることができる仕組みを「パーソナルCGM(持続グルコース測定)」といいます。

 

CGMは機器を主に腹部に装着します。

 

皮下組織に穿刺してセンサーにより、皮下組織にあるブドウ糖濃度を10秒に一回測定します。5分毎の平均値を記録します。

 

機器は小型で防水加工されており、装着したままで入浴も可能です。

 

補正が必要

 

ただし、特定しているのが皮下組織にあるブドウ糖濃度であり、血液中の血糖値そのものではないため、補正が必要になります。

 

通常のように一日4回血糖値を測って、その値をCGMに入力することによって補正します。

 

つい最近ですが、「インスリンポンプ」(CSII)と「パーソナルCGM(持続グルコース測定)」を組み合わせた機器も発売されました。(ミニメド 620G インスリンポンプ:日本メドトロニック社)

 

新しい技術が登場している

 

吸入型経口のインスリンも開発されています。

 

吸入型はすでに米食品医薬品局(FDA)で承認されており、実用化されています。

 

インスリンはペプチドホルモンであるため、胃で消化されやすく、経口投与は難しいのが定説でしたが、胃で溶けずに腸で溶ける製剤が開発されつつあります。

 

実験段階ではまだ注射よりもインスリンの吸収率がかなり劣るようですが、吸収率を上げるための技術も開発中です。

 

数年後には経口インスリンが実用化される見込みがあります。注射ではなくて薬で飲めるようになるのは糖尿病患者の負担が減り、朗報です。

 

肌に貼っておくだけで自動的に注入

 

ほかにも「インスリンパッチ」というものが実用化されつつあります。

 

肌に貼り付けておくだけで血糖値の変化を感知して適量のインスリンを注入する事ができる優れものです。

 

このように日進月歩の医療技術の発展により、糖尿病患者にとって大きな関門である「針」からサヨナラする日もそう遠くはありません。