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インスリン療法について

糖尿病は血液中の血糖値を下げるインスリンが全く分泌されなくなっている場合(1型糖尿病)と、働きが弱くなっている場合(2型糖尿病)が原因であるため、インスリンを注射して補うことが糖尿病の基本となります。

 

インスリンの分泌は2段階

 

インスリン分泌は、1日中一定量が分泌される「基礎分泌」と、食後など血糖値の上昇に応じて分泌される「追加分泌」があります。

 

1型糖尿病は「基礎分泌」も「追加分泌」も分泌されませんが、2型糖尿病の場合、「基礎分泌」はあるものの「追加分泌」が少なくなっています。

 

インスリンは健康な人の場合、食事後など高血糖状態になった時に「追加分泌」が出ます。

 

体から信号が出て脳から命令を出し、すい臓のランゲルハンス島にあるβ細胞からインスリンが分泌されます。

 

分泌パターンを真似ている

 

インスリン注射はインスリンを手動で投与して血糖値をコントロールするものです。

 

いわば健康な人のインスリン分泌パターンを真似ているわけです。

 

それで適切なタイミングで適切な量、適切な種類を投与する必要があります。

 

インスリンによる血糖値コントロールは血糖値測定器による医師の指導によって厳格に行われなければなりません。

 

いまは積極的に活用されている

 

かつては、インスリン療法は最後の手段で、一度使いはじめると二度とインスリン投与なしでは生きられない、とみなされていました。

 

現在では2型糖尿病の患者であっても合併症を防ぐ目的、またすい臓のインスリン分泌能力を温存するために早めのインスリン療法を推奨する医療機関も増えています。

 

現在の主なインスリン製剤

 

ここで現在発売されている様々なインスリン製剤とその効果について説明します。

 

■超速効型インスリン製剤

 

タイミング:食事の直前
効果が出るまでの時間:10〜20分
作用持続時間:3〜5時間

 

■速効型インスリン製剤

 

タイミング:食事の30分前
効果が出るまでの時間:30分〜1時間
作用持続時間:5〜8時間

 

■中間型インスリン製剤

 

タイミング:朝食30分前か朝食直前
効果が出るまでの時間:1〜3時間
作用持続時間:18〜24時間

 

■混合型インスリン製剤

 

超速効型、速効型、中間型インスリンを混合したインスリンです。

 

■持効型溶解インスリン製剤

 

タイミング:食事の30分前か食事の直前
効果が出るまでの時間:1〜2時間
作用持続時間:1日

 

これらのインスリン製剤の使用は、患者のインスリン分泌パターン、生活のパターンによって決められます。

 

間違ったタイミングや種類、分量を投与してしまうと低血糖に陥る危険がありますので医師の指導のもと、注意深く行う必要があります。

 

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