糖尿病を自力で改善したいあなたのための完全マニュアル

糖尿病と性の問題

男性の糖尿病患者の3割〜7割性機能障害を抱えていると言われています。

 

デリケートな問題だけになかなか相談できないという人も多いようですが、問題を抱え込むのではなく、専門家に相談して改善を図ることがQOS(生活の質)の向上のために大切なことです。

 

合併症で心身の障害が起こるため

 

糖尿病患者が性機能障害を抱えるのはなぜでしょうか?

 

それは、糖尿病の合併症と関係があります。

 

性機能障害にはいくつかの種類がありますが、勃起不全(ED)と、射精障害が主な障害です。

 

勃起不全(ED)は性機能障害の9割を占めます。

 

勃起不全には、原因によって「心因性ED」「器質的ED」「薬剤性ED」に分けられます。

 

糖尿病患者の場合は主に身体的な要因で起こる「器質的ED」が多いのですが、糖尿病の患者にはうつ病になりやすいというデータがありますから「心因性ED」にもやりやすいと言えます。

 

さらに、糖尿病治療薬がEDを引き起こしますので「薬剤性ED」も起こりやすいと言えます。

 

このように糖尿病患者にはEDになりやすい危険因子が高いということができます。

 

糖尿病による動脈硬化が勃起障害の主な原因

 

身体的な要因で起こる「器質的ED」は糖尿病の合併症と関係があります。

 

血糖値が高い状態ですと、神経障害血管障害が起こります。

 

勃起は、性的刺激に自律神経が反応し、陰茎の海綿体に多量の血液が流れ込んで起こります。その後、海綿体が膨張すると静脈が圧迫され、血流が弱くなります。

 

その結果、陰茎内部に集中した血液によって勃起状態を維持します。

 

神経障害、血管障害によって、勃起のメガニズムが阻害されてしまいます。

 

とくに血管障害である動脈硬化は悪影響を与えます。

 

糖尿病患者のED発症率は健康な人の2〜3倍と言われています。

 

改善するには血糖値コントロールが重要

 

QOSも悪くしてしまうこの性機能障害を防止する方法はないのでしょうか?

 

それには何といっても血糖値のコントロールが大切です。

 

血糖値コントロールにはこれまで何度も述べてきたように「食事療法」「運動療法」そして「薬物療法」が欠かせません。

 

またストレスが心因性EDの原因にもなりますので、ストレスをためない生活も大切です。

 

HbA1c値を高くても7.0未満になるようにしましょう。

 

経口勃起機能改善薬(PDE5 阻害薬)も、主治医への相談が勧められますが、大きな改善が期待できるという実績があります。

 

またシリコンチューブを海綿体内に挿入し、人工的に勃起を可能にする方法があります。

 

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