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シックデイ対策(2)急性合併症

シックデイに起こりやすい急性合併症として「高血糖高浸透圧症候群」があります。

 

どんな症状か

 

シックデイには高血糖になりやすいことを「シックデイ対策(1)」で説明しましたが、高血糖状態では尿浸透圧が上昇し、体内の水分が尿として排出されます。

 

そうなると体は脱水状態になります。

 

シックデイでは下痢や食欲低下で体の水分が不足しますので、脱水症状に拍車をかけることになります。

 

この高血糖による脱水症状を「高血糖高浸透圧症候群」と呼びます。

 

高齢者にとっては命にかかわる

 

「高血糖高浸透圧症候群」も昏睡状態から死を招くこともありますので注意が必要です。

 

特に高齢者は脱水症状になりやすく、脱水状態になっても喉の渇きを感じないなど気づくことが遅れる場合がありますので、糖尿病の高齢者を持つ家族には注意が必要です。

 

このように特にインスリン治療をしている人には気をつけて欲しいシックデイですが、あらかじめ適切な処置を覚えて準備しておけば重症化することを避けられます。

 

シックデイルールを覚えよう

 

シックデイでの対応方法は「シックデイルール」といいます。

 

シックデイルールには以下の4つがあります。

 

  1. 体を温め、安静にする
  2. 水分、炭水化物を摂る
  3. 病状をチェックする
  4. 早めにかかりつけ医に連絡する

 

1.は糖尿病ではない人でも、無理せずに休むことが抵抗力の回復に欠かせないものです。

 

2.は脱水症状を防ぐために電解質を含む水分を取るようにしましょう。市販の経口補水液も助けになります。

 

3.病状のチェックは、体温、血圧、血糖値、尿糖、尿ケトン体のチェックが勧められています。

 

尿糖、尿ケトン体のチェックも市販の試験紙で簡単に行なえます。尿ケトン体はケアシスドーシスの前触れをつかむことができます。

 

4.症状が軽ければ1日様子を見ても良いかと思いますが、38℃以上の高熱がある場合、腹痛が激しい場合などはすぐにかかりつけ医か夜間休日の場合は病院の救急外来に行って受診しましょう。

 

かかりつけ医以外の医療機関を受診するときは、服用している薬やインスリンの種類や単位を知らせること、糖尿病連携手帳を携帯しておくと早めに適切な治療が受けられます。

 

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